うさこは基本的にはディレクション・デザインがメインですが、時には写真をとったり、インタビューしたりもしています。(ディレクション業務に携わる人はコピーも書く人が多いんですけどね)
今までだと、救急医の先生方にインタビューをして冊子を作成したり、企業の環境家計簿のコピーを書いたり、webはもちろんですが、どちらかというとwebから離れた印刷物のところで書くことが多いです。

今回はデザインとはちょっと違う視点で、コピーについて書きたいと思います。

うさこが人生で初めてコピーにきゅん(笑)としたのは、小学2年生くらいのとき。
みなさんご存知のりぼんという少女漫画雑誌で連載されていた、北原菜里子さんの「シフォンのささやき」という漫画のキャッチコピーでした。
「きゅんとさせます、よわせます」
このコピーに初めてノックアウトされました。

その頃読んでいたりぼんでは、あの有名な「星の瞳のシルエット」が連載中でしたが、キャッチコピーはたしか「もう毎号、クライマックス!」でした。
まだ小学低学年のうさこにはクライマックスの意味がわからず、いつも最終回の漫画には「いよいよクライマックス」と書いてあるから、クライマックスとは、最終回のことだと思い込んでい ました。
だから「星の瞳のシルエット」のキャッチコピーはピンと来ませんでした。
最近では志村志保子さんの「女の子の食卓」という漫画の帯のキャッチコピーが「人は一日三度幸せになれる」で、これにもきゅん、としていました。

何を漫画の話ばかりつらつら書いて、、と思われるかもしれませんが、文章を書くためには、たくさんの言い回しを吸収しなければならないんですね。

たとえば、この文章は、ターゲットを性別問わず、18歳以上のweb業界初心者でも読めるもの、として書いています。
同じ内容でも40代のビジネスマンの方が対象であれば、もっと硬くします。
和語(うさこは「大和言葉」という呼び方が好きなのですが)と漢語というものがあります。
「幸せ」だと和語で「幸福」だと漢語といえば解りやすいでしょう。
40代のビジネスマン向け文章だったら、漢語が中心になります。
女性が対象であったり、子供が対象になるほど、柔らかい言葉を使います。
特に「○○しちゃえ」とか「○○しなきゃ」なんて語尾は女性向け(もしくは女性が発しているというシチュエーション)でなければ使えません。

また、このブログで自分のことを「私」ではなく「うさこ」と書くにも理由があります。
ブログの場合、トップの挨拶ではなく、いきなり記事にこられる方がほとんどです。
そういった方にもちゃんと「この記事をかいているのはうさこだよ」とアピールしたいからです。
もし、この記事で「うさこ」ではなく「私」と書いていたら、あなたはここまで読んでも、著者が誰か知らないままでしょう。

同じ内容を表現するにも、いろんな言い回しがあって、それらをターゲットや目的によって使い分けるのです。
そのためには普段からの言葉の吸収が大切。ボキャブラリーが問われます。
小説、漫画、テレビCM、チラシ、web、取扱説明書、商品パッケージなど、おっと思った表現は自分の語彙として取り入れます。
文字を吸収しない人で言葉の扱いに長けている人は、まずいません。
そういう点からも漫画でも何でも良いから、どんどん読まなければ、と思うのです。
綺麗な日本語も崩した日本語も、たくさん読んでどんどん吸収して下さい。

ただ、読書が好きだから、読書量が多いからといって、文章が上手とは限りません。
吸収するだけでは『自分の言葉』にはなならないからです。
言葉は貯めるだけでなく、発して初めて自分のものになります。
うさこは中学、高校は紙の日記帳、大学からはwebで10年以上日記を書き続けています。
発するというだけなら小学低学年から高校まで漫画を書き続けていました。
そういえば、「セリフにキラリと光るセンスがある」という評価を受けたこともあります(笑)

現在はブログ等5件掛け持ちしています。
特にmixiやブログなどの反応が受けられるwebというメディアで書き込みすると、自分の考えがきちんと伝わっているかだどうかが、コメントを通じてよくわかります。
個人的にはmixiニュースを引用して意見を書くと、1時間で数百件ものアクセスがあったり、特に難しい意見の割れる問題の場合、見知らぬ方からコメントをたくさん受けることができたりして、とても勉強になるな、と感じています。

webに関わる方は、紙媒体に比べて甘くなりがちなのですが、「言葉の力」にも向き合ってみてください。



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最後に、うさこ書店からオススメ書籍(マンガ含む)
1)三島由紀夫 潮騒(小説)
本当は「金閣寺」をお勧めしたいのですが、もし普段読書をあまりしない方ならきついかな、と思い、とっつきやすい「潮騒」をお勧めします。
金閣寺を読んだ時「日本語って美しい」と初めて思いました。

2)山田詠美 蝶々の纏足(小説)
山田詠美さんの本はただの言葉なのに、味や匂いがする、五感に訴えかけてきます。
蝶々の纏足は、それほど五感にくる方ではないですが、とっつきやすい、という点と、最後にとても「くる」のでお勧めします。

3)辻仁成 ミラクル(小説)
子供が主人公のお話で、柔らかい言葉たちなのに、時にとても重たい言葉になったりします。
言葉のもつ強さを感じます。

4)谷川史子 積極-愛のうた-(漫画)
文学部の先生と生徒の話ということもあり、使われているも言葉がとても綺麗です。

5)羽海野チカ ハチミツとクローバー(漫画)
独白がとても多いマンガです。とても自然で、細かい不安だとか喜びだとかが文章でも通じます。

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