なんだかセミナー参加が久しぶりな気がします。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会の公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナーに行ってきました。


官公庁なんかのweb担当者が対象だったのですが、席に余裕があるということで一般参加も可能になり、参加です。

・対応ってどうしたら良いの?
・試験ってどうしたら良いの?
・質疑応答
の三部構成で、スッキリ整理されてて良かったです。
来週あたりスライドがネットにのるということなので、細かい内容はそちらにおまかせするとして、印象的だったこと、覚えておきたいと思ったことのメモ。

・条約・法律の話
国連障害者権利条約というものがあって、世界で130の国や地域が批准しているけれど、日本は国内の法整備が遅れていて批准できていない。
この条約の批准のために法整備の一環として障害者差別解消法が成立。
行政機関に関しては法定義務、事業者に対しては努力義務。(韓国では従業員30名以上の企業も義務)
Webコンテンツについて対象になるかは未定だが、海外ではWebコンテンツも含むことが多いので、含むことになる可能性が高いのではないか。
公的機関では、世界規準の等級AA(ダブルエー)が求められる。

・JIS X 8341-3
2004年度版は具体的で、図表なども多かったが、2010年版は規格のみで具体的な対処が解りにくい。
これ、私も気になってたのですが、JIS規格は5年ごとにしか見直しが行われないため、具体的に書いてしまうと、新しい技術に添えないため、だそうです。
(個人的に、2004年版は目を通しておくと基本が解りやすくて良いかもと思ってます。(両方持ってる))

WCAG2.0(JISはここに相当する)は、Understanding WCAG 2.0とTechniques for WCAG2.0というものがあり、そちらが随時更新され、理解を深めることができる。
具体的な技術などはそちらを参考にすると良い。

・できるところからやろう
全部準拠できないからやらない、では無くて、できるだけのことをやりましょう。
予算の問題で全部対応ができないって場合でも、新しく作るページは対応させる、対応させるまでの計画を掲載する、など、準拠できなくてもできるかぎりの配慮をおこないましょう。
ニュージーランドでは4年計画で適応を拡大させていった。

・対象範囲
ドメイン以下のurlアクセスで表示される全て、となる。
PDFやWordファイルも対象になるので注意。
動画は、外部サイトへのリンクは対象外だが、埋め込むと対象となる。
質疑応答ででた質問の回答で、埋め込む方がユーザーの利便性が高いがアクセシビリティチェックのために外部リンクにしてしまうというのは、それが本当に良いことなのか考えなければならないと思う、という話も。
(基準を満たすことが目的になって、Webサイトが使いにくくなるのは本末転倒だと思うので、このへんが話題にでて良かったと思います。)

・入札条件について
深く考えず、20000ページ以上のサイトを全て試験した経験がある業者、などと入札条件に掲げる自治体もあるが、そういった非現実的な制限をすることで、きちんとした業者が入札できなくなるようなことになってしまう。入札条件も考えましょう。
(ホント……。何も解ってない営業が入札まわりやってる会社だと、JIS対応しろって書いてあっても全然できてなかったりします。でも安いだけで落札できたり。役所の人のぼやきも何度か聞きました。)
質疑応答でも、業者の判断に、なにか業者に与えられる資格のようなものはないのか?という質問がでていました。残念ながらこれはないけど、考えていかなければならないかも、との話でした。

・試験について
試験については、対象が役所のweb担当者ということもあり、私たちのような、試験する側の話はほとんどなかったのだけど、どのように業者に依頼すればいいか、ということと、Webにどのように掲載すればよいか、という書き方の例などが具体的で解りやすい。
今期予算が無いなどで全く手を付けられない場合の書き方、などもあった。
前に書いたように、一部しかできない場合や全くできない場合でも、計画などを載せることが大事ということ。
機械的なテスト部分は総務省配布のmiCheckerでできる。

3時間のセミナーだったのですが、ギッシリ詰まっていてあっという間でした。

ブログランキング このエントリーをはてなブックマークに追加