私は小さい頃からいとこや近所のちびっこたちと遊んでいたからか面倒を見る、とか成長を見る、ということが大好きです。(ガキ大将、まではいかないけど、なにかしらよく世話してた)
子どもは絶対に欲しいと思っていました。
祖父が養子だったり、同級生で養子の子がいたりしたからか、自分で産むということに特別なこだわりはなかったのですが、産める環境整備というのはずっと考えていました。

会社員として働き始めて2年で会社をやめ、フリーランスとして独立しますが、1年経たないうちに法人化します。
その理由の一つは会社という組織で複数人数体制にすることによって、出産でのブランクを作りたくない、ということでした。
個人で仕事を受けるのではなく、チームで仕事を受ける、ってことを考えていたのです。
フリーランスの女性はどちらかというと、結婚や妊娠、出産を機にフリーランスになった、という方が多いので、例としては珍しいかもしれません。
(とはいえ、26歳で法人化して、33歳で結婚、出産が38歳という、のんびり進行でした)

出産時にもらえる3種類のお金


さてさて、お金の話。
女性が出産時にもらえるお金は大きく3つです。
出産育児一時金 by 国民健康保険、健康保険
出産手当金(産前産後約14週) by 健康保険
育児休業給付金(子供が1歳まで) by 雇用保険

この中で、出産育児一時金はみーんなもらえます。
専業主婦や扶養内の収入であっても、夫の健康保険からでます。
42万出ると言っても出産費用が50万超えるくらいなのでマイナスですが、ないと本当に産めないよね、ってくらいありがたいお金だと思います。
今時は手続きをすれば病院に直接お金が行くので、窓口では差額を払うだけでOKです。

曲者なのは残りの二つです。
お金の出所が健康保険と雇用保険です。
そう、つまり国民健康保険で雇用保険もないフリーランスだと、両方出ません。
出産した翌日から働けというのか……って感じですね。

会社員の女性の場合は
出産育児一時金+出産手当金+育児休業給付金
全部もらえます。子供が1歳になるまでお金もらいながらゆっくり子育てできます。最強です。
正直出産する女性には一番オススメです。

自営業の場合の出産育児一時金のみ、というのを考えると、女性の場合のフリーランスと会社員の差というのは恐ろしく大きいと思います。
例えば計算しやすく月30万のお給料だとしたら、会社員だと1年ちょっと休んで会社に席を置きながら約270万もらえるってことです。
フリーランスはゼロです。

法人化した場合、出産時ににもらえるお金


私の場合、法人化して人も雇っていますので、もちろん社会保険に入っています。
健康保険に入っているので、でるんですよ。産前産後の出産手当金。
自営業と同じだと思ってたのでどうせ一時金だけだしーと斜に構えていたのですが、「初めてのたまひよ」だったかでお金の出どころを読んで待てよ健康保険ならはいってるやん?と気付いたのです。

もちろんその間会社からの報酬はゼロになります。
会社から役員報酬を払い続けて出産手当金を受け取らないこともできますが、出産時に仕事できるはずもなく、小さい会社目線で言えば、労働力があてにならない役員に報酬を出し続けるのはきつい。
クライアントさんによっては妊娠を告げたら出産して落ち着いたころに発注しますね、と怖いことも言われたりし(これもマタハラというのかしら……)、待ち望んだ出産なのに会社が倒産したらどうしよう!という状況。
自分の報酬をゼロにできるというのは本当に助かった!と思いました。
(別に手当てが出なくてもゼロにしたら良い、って思うかもしれませんが、そうすると今度は家計がピンチです。)
しかも、社会保険料も今は免除になっています。
受け取る側の社会保険料だけでなく、会社負担の社会保険料も免除になるので、会社的には重ね重ね助かります。役員報酬+社会保険の負担分がなくなるんです。
出産手当金が受け取れることに気付いた時は、本気で「会社も自分も生き延びた!」って思いました。
26歳で法人化しておいた自分に心底感謝。


世の中の仕組みとして、自営業って、夫と妻が一緒に働く農業なり商店なりを前提に考えられてる気がするんですね。夫が看板だから妻が休んでも大きな影響がない、と。
今の世の中って、夫はサラリーマン、妻はフリーランスなど、夫婦で全く違うお仕事をした上で妻が自営業ってパターンもあるじゃないですか。(我が家も夫は全くの異業種サラリーマン)
そういうのにもう少し配慮した法整備ができてくれたらいいなぁとは思います。

ただ、私のように法人化して社会保険に入る、という手は取れるので、フリーランスの女性で出産が人生計画に入ってる方は法人化するというのも手だな、と思います。
月々出て行くお金は大きいですが、年金だって国民年金と厚生年金(社会保険)では女性の受け取り平均額は倍くらい違います。


フリーランスの方の出産話はよく見かけますが、法人化した女性の話はあまり見かけないので記事にしてみました。
参考になれば幸いです。

あと個人的な不安は保育園です。
2ヶ月しか手当てが出ないので3ヶ月からは復帰してガッツリ働かないと、ですが、3ヶ月で入れる保育園って本当に少ないですね。
会社員であってもいろんな事情や勤務年数が満たないなどで育休がない人(産後8週で復帰)もいると思いますが、どうしてるんでしょうね……。
(シッターさん雇う余裕はないし、母親も年だし近所でもないし……)

私の野望は託児所付き(保育園付き)の自社ビルです。
叶えられるよう頑張ります。

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カテゴリ:ひとりごと